小さかった私は
「気持ち悪い」という
周りの感想を受け止めきれませんでした。
自分が作り出した作品
ふわふわのチャウチャウに抱きついてみたくて
一生懸命作った作品だった
あの時私は「悲しかった」んだ
入れてくれたガラスケースも割ってしまいたいくらいに
番組で美羽さんが
「気持ち悪い」と思われることは
誰かの感情を動かしたということ
だからすごいことなんだ
と話していて
全ての感情はあっていいことなんだと改めて思って
分かっていたつもりでも
なんだかとっても新鮮で
潔くて
清々しくて
こうありたいと
そう思って
そしてそう伝える人でいたいと思って。
大人になってからこのエピソードを思い出すということは
なんだかとっても新鮮で
とにかく新鮮で!
あの時の私に伝えてあげたいなと
まだまだ蓋をしていた自分の感情に気がついて
宝物に出会ったような気持ちになりました。
悲しかった過去の自分に「こんにちは」そして「さようなら」と
ちゃんと言ってあげた気持ちに
なったのです
自分の作品は
気持ち悪くても
「そのままでいい」
ということ
きっと私の担任の先生も
同じように小さい頃の私に
「この作品素敵だよ』と伝えていてくれたんだろうなと思い出しました
あのときは受け取れなかった言葉
素直になれずに
大好きだった先生
美術の先生で、小学校3年生の担任の後、別の学校に赴任され
中学校2年生でもう一度担任になって驚いた先生
渡り廊下に飾ってもらって
ありがとうと言えなかったこと
そんなことを思い出しました
誰かの「好き」なんて
本当にあてにならないから
誰かが一生懸命発した表現に
成績をつけることはやっぱり好きじゃないけど(笑)
どう思ったっていいんだから
どう表現したって自由なんだ
そのままでいい
ヘイトスピーチにも負けないように
周りには一生懸命愛情もって伝えていこうと思うのです
そのままでいいよー
自分に正直に
表現したことは捨てちゃダメだと思ったんです
シャッターを切る感覚も
「この人が好きな感じ」ばかりに捉えられていないで
自分の好きな時間も必ず入れて
押し込めずに表現していきたいと
そう感じました
「気持ち悪い」と言われて
捨ててしまった自分の作品は実は何個もあって
高校の時に描いた絵も
思い出すってことはきっとすごく自分では気に入っていた絵だったんだ
過去に捨ててしまった自分の作品をもう一度ギュッとしたい
その時の感覚はその時にしかないから
子供の作品も丸ごととっておける
広いアトリエが欲しい(笑)